コーチングって知ってますか?
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、上司と部下、先生と児童、親と子どもの様に、どちらかがお世話をしたり指導するような場面の際に行われる「対話による人材開発の方法」と言われるものです。難しい言葉ではわかりづらいですが、実際にはどのように使われるのか例を挙げるととても分かりやすく、実感しやすいのではないかと思います。
*事例*
・5歳児のHくんが一人でブロック遊びをしていたところ、途中で同じ5歳児のYくんが一緒に遊びたくて入ってきました。はじめは仲良く遊んでいたものの、やっぱり全部のブロックを使って大きなものを作りたくなったのですべて独り占めしたところ、けんかになりました。
こんな状況、小さな子どもをお持ちの方だったらよくあることだと思います。どのように声をかけたらよいのか、考えてみましょう。
ただけんかをしている、という側面から見た場合には「仲良く遊びなさい」「けんかするなら遊ぶのやめなさい」と、けんかの原因となっているものを排除しがちですよね。ただそれではHくんは自分の思いを心にしまったまま遊びをやめることになります。Yくんも、独り占めされた挙句に叱られてしまい、楽しいことは何一つありません。
まずは、どうしたの?と声をかけましょう。小さな子どもにだって必ずけんかの原因はあります。そしてHくんYくんから話を聞いたところで、まずはお互いの主張を認めてあげましょう。
私は、Hくんの場合は「途中まではちゃんとYくんを仲間に入れて仲良く遊べていたんだね」
Yくんの場合は「一緒に遊ぼうって言えたんだね。それにYくんは独り占めしようとはしなかったんだね」と、褒めます。
褒めることは、相手を認めるということです。
そうしたうえで、今回の場合はHくんに直したほうが良いことを伝えます。
「けんかする前は、一緒にブロック使って楽しく遊んでいたよね。独り占めしようとしてけんかになったら二人とも嫌な気持ちになったね。じゃあ、大きいものを作りたいならYくんと一緒に大きなものを作るか、違うときに作ってみようか、そうしたほうが二人とも楽しく遊べるんじゃないかなぁ」といったように
「○○してはいけない、○○しちゃだめ!」
と伝えるよりも
「○○したほうがもっと良くなるよ」
と、子どもが前向きに考えられるような対話技術をコーチングと言います。
今回の例はあくまで私が考えたものですので、もっと違うやり方があると思います。そのやり方は人それぞれですので、その子にあった言い方を考えてみましょう。
ひまわり畑ではこのような子どもに関する悩みや相談も受け付けています。お気軽にご連絡ください。
0コメント